超言理論

特に益もない日記である

留学を終えて思っていたことは

昔の話になるが,博士後期課程2年の時に南カリフォルニア大学に数ヶ月ほど滞在した.
だいたい2015~2016年くらいの話である.
留学記録や「てほどき」みたいなものは世の中にたくさんあると思うのであれこれ書かないが,そう言ったものを読んで留学した上で思ったことを書いておこうと思う.
(もっと後輩らの役に立つことを書こうと思っていたんだけど,時間が経ってしまって役に立つようなことは忘れてしまった.)





ちなみに,当時(今も)の私は英語がてんでダメだった.
ダメだったが,基本的に短期の留学をする学生は受け入れ側からすると,ぶっちゃけ「お客様」なので,別に英語がクソでも優しく対応してくれる.
良いか悪いかは置いておいて,英語がクソだからと言って短期間の留学を諦める必要は特にない.


私生活では英語は多少求められる.
その辺の道端で知らないおじさんから「なんとかって店この辺にある?どこ?」とか,警察官から「そこの若い奴,こんな時間にほっつき歩いて何してんの?」とか言われたりする.
自分の時は,なぜか結構話しかけられることが多く,たどたどしく「最近留学できたばっかりでね〜,よくわかんないんだけどね〜」と言いながらあれこれ話したりした.
終わってから思えば,こういうのはかなり良い機会だったはずで,もっと色々な人と喋るべきだったと思う.
さらにいえば,(ファストじゃない,ちゃんとサーブしてくれる)レストラン,バー,買い物(特に服とか靴とか)にはもっと何度も行って,店員さんとかと話すべきだったと思う.
金銭的な問題でかなり多くの食事を自炊,ファストフードで,買い物を安いスーパーマーケットで済ませたが,レストランやバーは会話をしたり知り合いを作ったりする良い機会だったと思う.


ちょっとした買い物もやってよかった.
滞在中に乗る自転車を買ったが,当然滞在が終わったら自転車を処分する必要があるので,買った自転車屋で買い取ってもらって帰ってきた.
3ヶ月後に売りにくる,と予告していたが,店員は「忘れてた」「今は現金ない」などなど色々言って安く買い叩かれた気がする.
いくらで売れたかというのはおいておいて,値段交渉とかしたことなかったので良い経験だったと思う.(あんまりお金についてあれこれ話し合う機会自体がない気がした)


映画を見るのもよかった.
なぜかわからないが,学校で定期的に映画鑑賞会があり,そこに参加した.
見終わった後に映画について色々話したりしたんだけど,共通の話題ができるし結構良いと思う.
ちなみに,ある時見た映画がマッドマックス怒りのデスロードだったんだけど,見終わった後に「全然わからんかった・・・なんか理想郷があるはず!!って言ってどこかへ向かって,言ってみたら理想郷なんてなくて,仕方なく帰ってきて,現体制をぶち壊して終わり・・・みたいな感じだった・・・どういうストーリーだったの・・・」と言ったら「そういうストーリだっただろ」と言われたのを覚えてる.


銃を撃ちに行くのもよかった.
身元確認など色々必要だったが,実銃を触る機会はほとんどないし,良い経験だと思う.
「撃ち方わかるよな?」と聞かれたんだけど,「全然知らん」と言ったら面倒臭そうな顔をしながらしっかり教えてくれた.
「最初は全然当たらんと思うけど」と言われたが,撃った後のターゲット見せたらめちゃくちゃ褒めてくれた.



遊びに行っているわけではないので,真面目に学校と家の往復をしても良いと思うんだけど,友達作ったりコミュニケーションとったりするのは,意欲的にやれば良いことだと思う.
日本人の友達を探すもよし,日本語が通じない友達を探すもよし,知らないところに行くのもよしだと思う.
別に何かやって失敗したって良いと思うし,学校の短期留学などは失敗したところで生死に関わるような重大なことができるだけ起きないように予防線を張ってくれている.
よほどのことがなければ,何か大失敗したところで数ヶ月しかいない人間のことを死ぬまで覚えていたり,一生笑い話にするような奴もいないし,そもそもそんな奴とは日本に帰ったら会う機会なんてないんだから.


と,いいつつ,その翌年に留学中にやった研究の成果を投稿して,南カリフォルニア大学で開催された学会に行き,滞在していたときの家主と家主の彼氏と一緒にシュラスコを食べに行ったりした.
最近だと,留学してる時に知り合った同世代の友達が結構近い分野で活躍しているのを見たり会ったりしている.
留学して一年後,一つ後輩の世代が同じ先生のところに留学した時は「去年うちに留学しにきてた『ラーメン大好きマン!』みたいな学生はどうだ?元気にやってるか?」と聞いていたらしい.
意外と,離れても再開したり,覚えられているかもしれない,やっぱり気をつけよう.


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