超言理論

特に益もない日記である

内側から見たオープンキャンパス

先日、NAISTオープンキャンパスがひらかれていた。M1はまだ研究が始まっていない人が多いので、中村研ではM2の人たちが中心になってオープンキャンパスのデモや研究室の説明をする。M1はもっぱら受け付けと雑談がお仕事である。雑談といっても、見学に来た人達と入試についてとか寮についてとかの話をする。特に、入試の小論文や面接の話はみんな気になるようで、小論文を持ってきたので添削してくださいとか、どんな質問されましたか、みたいな質問はたくさんされた。オープンキャンパスの時間の半分くらいは小論文の話をしていた気がするけど、あながち間違っていないと思う。やっぱり一番悩みますよね、小論文。私の時はNAIST 情報科学研究科の受験を考えている人に--- CR くんとの手紙 ---という小町先生のページを見ながら小論文を書いたりしました。ただ、当初の本命はJAISTの方だったのでNAIST記念受験&小論文の予行演習くらいの気持ちだったので、割と非現実的で思ってることをバーンとぶちまけただけの感じの雑な小論文だったと思います。
あと、自分の場合はオープンキャンパスに参加はしていなくて、大学の3年生のときにサマーブートキャンプに参加したことをきっかけに、受験直前に個別に研究室を訪問して(しかも、タイミング悪く自分が受験前に研究室に訪問させて頂いた日は先生が都合の悪い日、というすれ違い状態に)、先生とメールで「こんな研究をしたいんですが、先生は興味ありますか?」とかいろいろ質問をしたりして、方針が合致したところで小論文を書きはじめるという時間ギリギリの進行でした。今回のオープンキャンパスの時点で小論文がかけているという状況は私個人からすると非常に余裕のある進行で良いと思います。今回の添削でまだまだ詰めるところは詰められるでしょうし、たくさんの人に読んでもらって意見をもらうとよいかなと思います。ただ、言われたことを全て鵜呑みにすると自分の言いたいことが消えてしまうことがあるので、時には反論して「どこが自分が言いたいことの芯なのか」を見極めることも大事かなと思います。反論すると話も深まりますし、面接の時の受け答えの練習にもなります(こっちの方が大事かな?)。
 面接に関しては論理的かつ情熱を持って臨むのがよい、というのがオープンキャンパスの雑談で出たひとつの結論です。私の中で小論文は「文章に説得の意味を込めるもの」というイメージなので「読んだ人が自分の思考に感化される」ような論理的に破綻なく、いかにも出来そうで出来ていないことを取り上げるのがよいのかなと思っていたりします(といっても私が書いたのは小論文というより感想文というか思ってること書きなぐった感じなので、どうと言えないのですが)。また、文章の構造にも論文のような「問題提起」「解決する意味」「解決方法」「展望」といったセクションを与えると、読んでいる方も読みやすいですし、突っ込むべきところを明らかにできるので面接の質問もしやすくなります。逆に言えば、どんな風に内容を理解してもらえて、どんな質問が来るのか予測しやすいということでもあります。あと、個人的にですがNAISTヨイショはいれなくていいと思います。設備や先生が素晴らしいのは大学(大学院)として当然のことで「その大学じゃないと出来ない」ということ以外はそれほど志願の理由にならないと思うのです、言ってしまえば「東大ってなんか凄いらしいんで」くらいの理由で東大を受験するイメージなので......(ちょっと思っただけなので別に入れてもいいと思います)

 いろいろ言いましたが、結局のところ誰も答えがわからないというのが現実で、それはやっぱりNAIST生になってみても変わりませんでした。ただ、TOEICが非常に点数が低くて、数学も3問中1.2問分(0.7問+0.5問)くらいしか解けなくて、思ってることをぶちまけただけの感じの小論文でも寮の優先入居通知が入って合格通知が届くようなので、そんなものの出来不出来あまり気にせずに面接では畏まらずに言いたいこと言えばいいと思います(それで合格できる!ってわけではないですけど)。言いたいこと言えずにやりたいわけじゃない研究を押すより、こんな研究がやりたいんだ!って先生に言って、面接でもそれを通して、自分がやりたいことを押し出していけばいいと思います。

と、去年なんとか入学できたヤツが言っております。


Copyright © 2012-2016 Masahiro MIZUKAMI All Rights Reserved.