超言理論

特に益もない日記である

FILCO Majestouchを修理する

経緯割愛、"FILCO Majestouch(黒軸)"のOキーが効かなくなり修理することを決意。
なぜ修理しようと思ったかというと、Majestouchの話をしていた時にタイミングよく
エンジニアが選ぶ。本当に買って良かった神キーボード9選 | Find Job ! Startup

Majestouch 2 FKBN108ML/JB2(¥10,999)

メカニカルキーボード(黒軸)を採用したキーボードです。「カチ」というスイッチ感が全くなく、比較的静かにタイピングすることができます。キーを押し込む時の反発力は最も強い部類に入り、しっかりとした打鍵感が得られます。

長所

  • しっかりとした打鍵感が得られる
  • コンパクト

短所

  • 人によっては打鍵感がやや重いという意見もある

こういう人にオススメ!

  • 打鍵時にしっかりとしたフィードバック(反発力)を得たい人

配列


日本語/英語





メカニカル(黒軸)

という記事が流れてきて、そこにMajestouch(正確には今持っているものではないのだけど)が入っていたので修理して使おうという気になったのです。

ちなみに、先ほどから言っているMajestouchというのはこういうメカニカルタッチのキーボードのことです。今使っている上面印刷のキーボードは見つからなかったので一番似てるやつを

で、これを修理していきます。
キーが効かない理由はおそらくキースイッチの故障だと思われるので、まずキースイッチを購入します。
キースイッチはMX黒軸スイッチというやつで、Amazon等では取り扱っていないので最寄りのパーツショップかパーツ専門通販などで買います。
ちなみに今回は通販での購入です。以下のページで購入しました。
チェリー Cherry メカニカル押しボタンスイッチ MXキースイッチ Aタイプシリーズ

MX1A-11NN MX黒軸(10ケセット) 受注生産品 問合せ ¥700.-(¥735.-)
着払い:送料・手数料合わせて\1050  あわせて1785円也

スイッチ自体はそう高くありませんが、こういう通販では手数料や配送料が高くなってしまって、何となくもったいない気分です。(それに本当はスイッチ10個もいりませんし…)
ですが、文句も言ってられないので注文します。えいや。

で、届きました。
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一個取り出してみます。
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普通のスイッチですね。
これをキーボードの故障したスイッチと取り替えます。
取り換えるためには、以下の道具が必要です。どれも持っていて損はしないので、なければ買ってもいいと思います。(今回はほぼ借りました。快く貸してくださったみなさま、ありがとうございます。)

  • 細めの+ドライバー*1
  • 細めの-ドライバー(2本あるとよい)*2
  • ハンダごて*3
  • ハンダ*4
  • ハンダ吸い(紐でも吸引でも)*5

ついでに掃除をするなら

等もあると便利です。

では、修理手順を書いていきます。
まずは外装を外します。そのためには、キーボード裏のシール禁を破ってねじを抜きます。これを破ってしまうと修理や保証が受けられなくなるので注意しましょう。
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普通の+ドライバで抜けます。
外装は上下に4か所づつ、左右に1づつで計10個のツメが付いていて、それでキーボードの外装はくっついています。なので、外側に細い-ドライバーを挿入して外側に外すように力をかけて、外装を外します。下(普段使うときの手前側)のツメが外れにくいので、周りを全部はずしてから下(手前)を外しましょう。
外すと、こんな感じに内部が見えるようになります。
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次は、この基盤裏側を覆っている部分を外します。EscとBS付近にそれぞれ一本づつねじがあるので、これを外します。
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こっちも簡単に外せます。
そして、基盤が御開帳。
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基盤にはご丁寧にキーの位置と対応したアルファベットが印字されていますので、それを頼りに交換するキースイッチの端子を探します。
今回の対象はこれ、Oキー。
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黒い点がキースイッチの中心で、それの上部と右上に出ているハンダ部分を半田ごてで溶かし、ハンダ吸いで除去します。ハンダを除去したら、もう一度表側に戻して、キースイッチの上下についているツメを細めの-ドライバなどで押しながらキースイッチを基盤から離します。
(写真撮るの忘れた!!!)

で、代わりに新しいスイッチを差し込み、もう一度はんだ付けをします。きちんとつけられたら、いったんキーボードをパソコンにさして、キーが正しく動いているかチェックしましょう。
1234567890-^\qwer....,./\とすべてのキーが入力できれば修理はできたも同然、外装を付け直します。
付け直すときは外すときと逆の手順で基盤を覆っていくだけで、特に解説は必要ないほど簡単。
注意するところは、まず、基盤の裏面をつける時にケーブルをきちんと所定の窪みに収めること。

こんな感じになります。
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(はてなフォトのファイル利用料上限来た!!!)*8

また、キーを修理するついでに、この辺で一応すべてのキーを外して、アルコールティッシュで拭いています。
Majestouchのキーは割と簡単に取れるのであまり使いませんが、こういうキートップ外しがあるとキーを外すのは便利です。


ぶっちゃけ500円以下なので、エアダスターだけじゃまだキーボードの汚れが気になるという人は買ってもいいかも。

私はだいたいエアダスターで楽に済ませる派ですが。

最後に、上の外装をつける時は下のツメの内側から入れていくと入りやすいです。
これで修理は完了!まだまだMajestouchは現役です。

いろいろ貸してくださったみなさま、ありがとうございました。
Majestouchを研究室に残していったD先輩、大切に使わせていただきます。

*1:研究室の秘書さんから借していただきました、ありがとうございます。

*2:研究室の秘書さんから借していただきました、本当にありがとうございます。

*3:数理統計研究室さんから借していただきました、ありがとうございます。

*4:研究室の秘書さんから借していただきました、本当に本当にありがとうございます。

*5:ロボティクス研究室さんから借していただきました、ありがとうございます。

*6:研究室の秘書さんから借していただきました、本当に本当に本当にありがとうございます。

*7:研究室の秘書さんから借していただきました、本当に本当に本当に本当にありがとうございます。

*8:2013/11/27 17:46 ついにはてなプラスにしました!


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